初心者向けリポバッテリーの選び方と管理方法
リポバッテリーとは?
リポバッテリーは一般的に使用されているニッケル水素バッテリーに比べて放電能力が高く、電動ガンに使用することにより多くのメリットがあります。
使い方がわかった上でリポを使用してみると、ニッケル水素に比べて手間が少なく電動ガンの性能もアップするためニッケル水素に戻る理由はないと思えるほどです。
リポバッテリーのメリット、デメリット
メリット
- 飛距離アップ
- サイクルアップ(連射速度アップ)
- レスポンスアップ(トリガーを引いてから発射までの反応が良くなる)
- 寒いところでも性能が落ちにくい
- メモリー効果がない(継ぎ足し充電してもデメリットが発生しない)
- 自然放電がほぼない(ニッケル水素のように定期的な充電がほぼ不要)
デメリット
- 管理方法を誤ると使用できなくなったり、発火の危険性がある
- 専用充電器とバランサーと呼ばれる機器が必要
- メーカー推奨のバッテリーではないため使用して故障した場合、保守を受けることができない可能性がある
リポバッテリーの選び方
たくさん種類のあるリポですが選ぶポイントは4つです。
・電圧
・容量
・Cレート
サイズ
電動ガンによってバッテリーを収納できるスペースの広さは異なるためサイズの合ったものを選択します。
多くのリポバッテリーには寸法の記載があるのでそれを参考にするとよいでしょう。
それでもよくわからないという場合は口コミを探してみましょう。
amazonのカスタマーレビューやQ&Aなどを見ると情報が書いてあることもあります。
今回使用しているリポバッテリーは↓の商品です。
電圧
電圧とは画像のように「〇〇v」と表示されている部分です。
初心者の方は7.4vのリポバッテリーを選びましょう。
東京マルイの電動ガンで推奨されているニッケル水素バッテリーは8.4vですが、リポバッテリーは7.4vでそれ以上の性能を発揮できます。
リポバッテリーはセルとよばれる小型のバッテリーが複数直列で接続されている構造となっています。
接続されているセルの数が増えるとその分高い電圧となります。
- 7.4v(2セル)
- 11.1v(3セル)
- 14.8v(4セル)
高い電圧のほうがパフォーマンスは高くなるのですが、負荷も大きくなるため故障の原因となります。
容量
容量とは画像のように「〇〇mAh」と記載されている部分です。
容量は流れる電流の大きさにも影響し、使用時間のほか連射速度や飛距離にも影響があります。
基本的に容量が大きくなるとバッテリーのサイズも大きくなります。
使用可能なサイズの中で容量が大きいものを選択したほうがパフォーマンスは高くなります。
Cレート
Cレートとは画像のように「〇〇C」と記載されている部分です。
Cレートはバッテリーの放電能力を意味し、数値が大きいほど大きな電流に対応することができます。
しかし無改造の電動ガンでは高いCレートを活かすことができるモーターを搭載していない場合がほとんどです。
そのため初心者の方はどのバッテリーにしようか迷ったときに気にする程度でよいでしょう。
リポバッテリーの管理に必要な道具
・バランサー
・セーフティバッグ
充電器
必ずリポバッテリー対応の充電器を選びましょう。
アルファベットで「Li-Po」などと記載されている場合もあります。
今回使用しているのは↓の充電器です。
バランサー
バランサーの役割は3つです。
- セルの電圧確認
- 放電
- セル間の電圧調整(バランシング)
放電機能は安い機器だとついていないことがあるので気を付けましょう。
今回使用しているのは↓のバランサーです。
セーフティバッグ
リポバッテリーは使い方を誤れば発火の可能性があるため、必ずセーフティバッグにいれて保管を行います。
あまり安物だと普通に燃えたりする詐欺まがいの商品もあるようなので気を付けましょう。
私が持っている物がamazonになかったので似たようなのを貼っておきます。
リポバッテリーの管理方法
購入したらやること
・保管推奨電圧まで充電
・セーフティバッグにいれて保管
外観の確認
膨らみや傷などがある場合、不良品ですので返品しましょう。
そのまま使うと事故の元になります。
電圧、電圧差の確認
リポバッテリーはセルと呼ばれる小さなバッテリーを複数つなげた構成となっています。
バランサーと接続して各セルの電圧が3.5v以上、電圧差が0.05v以内あることを確認します。
リポバッテリーは電圧が低下した状態で保管すると過放電状態となり、電池の寿命や性能が低下するため必ず確認しましょう。
電圧差についても差が大きすぎると正常に動作しない可能性があるため確認します。
・補足
リポバッテリーにはバランスコネクタと充電用コネクタの2つの端子があります。
〇がついている端子がバランスコネクタです。
基本的にバランスコネクタをバランサーに接続するだけでリポバッテリーの電力で画面を表示してくれます。
セルの数によって接続する端子が異なります、2セル用であれば画像の〇がついている端子となります。
とはいえ他の端子には挿さらないようにできているため間違えることはないと思います。
充電
電圧と電圧差に問題がなかった場合は各セルを保管電圧(3.7v~3.9v)まで充電します。
・今回使用した充電器では↓のような手順で充電します。
詳しくは付属の説明書を確認してください。
①電源を接続し、設定をLiPoにする
②充電電流を設定する(初心者はとりあえず1Aで充電しておけばOK)
③バランスコネクタを接続する
④充電コネクタを接続する
今回使用した充電器は充電中の電圧を確認できないためランプの色で判断します。
緑点灯になった直後で大体3.9vくらいになっていると思うので目安にしましょう。
(緑点灯状態で充電を続けると満充電(4.2v)まで充電されます)
リポバッテリーにはメモリー効果がないため途中で充電を中止してバランサーで電圧を確認して再充電しても問題ありません。
セーフティバッグに入れて保管
万が一に備えてセーフティバッグに入れて保管します。
保管温度は20℃~30℃くらいがよいと言われています。
特に高温に弱いため直射日光を避けて保管しましょう。
衝撃にも弱いため重いものを上に載せたりするのも避けましょう。
使用前にやること
・満充電まで充電
・セーフティバッグにいれて保管
電圧、電圧差の確認
充電前にバランサーを使用して各セルの電圧と電圧差を確認しましょう。
リポバッテリーは自然放電がほぼないため最後に充電した時と同じような電圧になっていると思います。
もし3.5vを下回っているようなら過放電の可能性がありますので使用を中止しましょう。
満充電まで充電
リポバッテリーは各セル最大で4.2vまで充電できます。
各セルの電圧差がある場合はバランサーを使って0.01v以内に収めておきましょう。
満充電状態でおよそ24時間以上保管するとリポバッテリーの劣化が激しくなると言われています。
使用する日の前日の夜に充電するとよいでしょう。
今回使用した充電器は充電しながら電圧を確認できないため、ランプが緑点灯したあとしばらく(1時間弱くらい)充電を続けます。
リポバッテリーにはメモリー効果がないため途中で充電を中止してバランサーで電圧を確認して再充電しても問題ありません。
セーフティバッグにいれて保管
移動の際も万が一の場合に備えてセーフティバッグにいれて持ち運びましょう。
使用中に気を付けること
・膨らみや傷がついていないかを確認
各セルの電圧が3.5vを下回っていないか確認
前述の通りリポバッテリーは過放電に弱いため定期的に電圧を確認しましょう。
電圧が低くなってくるとレスポンスや飛距離に影響がでるため、撃っていてもなんとなくわかったりします。
膨らみや傷がついていないかを確認
バッテリーの収納場所にもよりますが、ゲーム中に傷がついたりすることもあるため定期的に確認したほうがよいでしょう。
過放電状態で使用を続けると膨らみが発生することもあります。
使用後にやること
充放電
使用後はリポバッテリーを保管電圧まで充電または放電を行います。
前述の通り、過充電も過放電もリポバッテリーの劣化に繋がるため帰ってきたらその日のうちに行っておきましょう。
画像は放電中の画面です、今回使用したバランサーでは↓のような手順で充電します。
詳しくは付属の説明書を確認してください。
①リポバッテリーとバランサーを接続する
②何ボルトまで放電するかの設定を行う
③放電を開始
リポバッテリー管理の要点まとめ
- 保管電圧(3.7v~3.9v)で保管する
- 使用日前日なら満充電しても大丈夫
- 使用中は3.5vを下回らないよう気を付ける
- 使用後はなるべく早く保管電圧に戻す
以上となります。